【アニメレビュー】 true tears 最終話 君の涙を 感想

乃絵は雪のおかげで、足の骨折程度で済みますが・・・。ここで気づいてる人はいると思うんですが、折れてしまったのは足だけでは無くて、この時点で乃絵ルートのフラグも折れてしまっているんですよね・・・。

眞一郎は乃絵兄から、お前のことを許せない。と告げられます。この複雑な心理はここでは置いておきます。間接的には眞一郎のせいですが、さらに間接的には乃絵兄のせいでもありますしね。ただ、ここで言及は無かったのですが、どうやら乃絵兄は乃絵が泣けない真の理由に気がついている節があります・・・。
その後、乃絵兄は、比呂美に「お前のことはまったく好きじゃなかった」と言って立ち去ります。
そして、ここから、いよいよ物語が終幕に向かって収束していきます。
どうしても、どんな手を使っても眞一郎を手に入れたい比呂美。
眞一郎は比呂美といることが本来あるべき姿だということがわかってしまい、身を引くことを決意した乃絵。
恋愛感情では比呂美が好きだけれど、自分を評価してくれる乃絵は放っておけない眞一郎・・・。

眞一郎しか考えられない比呂美は、自分の全てを使ってでも眞一郎との絆を得ようと・・・ありていに言うと、肉体関係を結んででも、眞一郎と結ばれることを望みます。
比呂美は眞一郎を自宅に呼びますが、そこは眞一郎に諭されます。
その後、一旦は別れた比呂美ですが、眞一郎の自宅にやってきて、「私(比呂美)と石動乃絵、二人にちゃんと向き合って欲しい。その上で決めた結論なら、私は受け入れる。」と、視聴者の心理を代弁するかのようなセリフを告げます。

良い女ですよねー。
このセリフ、ここだけだったらご都合主義なんですが、その前に「眞一郎の邪魔をする、こんな自分、いやなの・・・」という言葉から続いています。
あなたのことが好きだから、あなたの負担にはなりたくないの、と比呂美は言っているんですね。
・・・ここまで言わせておいて、比呂美と乃絵、どちらも選ばなかったら、私の拘束制御術式零号が開放されるとこでしたよ(^^;
決意した眞一郎は、絵本を見せに、乃絵のもとに向かいます。
乃絵は・・・。

「見ない」
と一蹴します・・・。
乃絵は、この状況を招いてしまったのが誰のせいなのか十分分かっているし、眞一郎は比呂美と付き合うべきであることを知っている。そして、乃絵は自分の価値観が下した決定には逆らえない。
乃絵の価値観は、眞一郎とは関わらないほうが、眞一郎にも自分にとっても良いと結論を出している。だから、もう眞一郎とは会えない。

・・・でも、心の奥底では眞一郎が好き・・・。
乃絵に拒絶された眞一郎は、この物語の転換点で必ず登場する堤防で、作った絵本を紙飛行機にして飛ばしますが、そこに病院から抜け出してきた乃絵が現れます。
そして・・・。

眞一郎は乃絵に自分は比呂美が好きだということ、でも絵本を描けたのは乃絵のおかげだということを伝えます。
・・・。まぁ、こうなりますよね・・・。
いやー、これしかないんですよね・・・。眞一郎はこういう状況下で比呂美を完全に振るのはありえないし、もっと大きいところで、乃絵はこの状況下で眞一郎に告白されても絶対にOKはださんでしょう・・・。
二人とも選ばないというのは理由が無いし、交通事故のような超展開でも起こらない限りこの関係のリセットはありえない。
とすると、乃絵は眞一郎との関係からは身を引いて、別の形で救われる(涙を流す)しかない・・・。
こうなるかなー、いや、こうするしか落とせないだろう・・・と思っていましたが、ここまでストレートに持ってくるのは予想外でしたね・・・。

乃絵は眞一郎の助けを断って、一人で去っていきます。ここでもあぶらむしのうたが・・・;
そして、それを見送る眞一郎は涙を流します・・・。
ここは、眞一郎は男だったと思いますね。
そして、我らの姫様は、眞一郎の待っていろという言葉を無視して、幼い日、祭りの夜に眞一郎に助けてもらったエピソードがあった、例の竹林にいます・・・。
アニメ13カ条のひとつ、主人公はヒロインの待つ場所に遅れるけれども必ず現れなければならない、を忠実に守る男、眞一郎は、言われなくても即参上で、前置きをすっとばして、比呂美に「付き合おう」と告げます。
そして、その言葉に比呂美は・・・。

「いや」と応えます。

「なにそれ・・・プロポーズみたい・・・」とも・・・。

「まだ、つきあうってOKした訳でもないのに・・・」
この作品をちゃんと見ていた人なら、一発でわかるんですが、比呂美は感極まると、とたんに黒くなって自分の思っていることと真逆のことを口走ってしまうんですね。
以前に「おせっかいな男の人って馬鹿みたい」の回でも似たようなことがありましたが、自分の感情が高ぶると、比呂美は思っていることと正反対のことを言ってしまう。つまり、比呂美はもう嬉しくて嬉しくて仕方がない状態なのですね・・・
「君の涙をぬぐいたい・・・。今ならそれができる・・・。」
こうして、比呂美の10年の恋は実り、二人はようやく結ばれます。姫様結ばれて良かったねw
あと、これは蛇足ですけど、最後の比呂美のセリフ「あ・・・雪・・・」は、「雪」が嫌いだった比呂美の内面の何かが変わったという提示と、春への場面転換のですね。この作品はこういうこところはうまいですよね。
そして、月日は流れて、春。
ラストシーン。
学校には友達ができて元気に駆ける乃絵の姿があります。

乃絵は、眞一郎と出会いった鶏小屋の前に一人たたずみます。

そこには、かつて眞一郎と小石を並べて作った「のえがすき」の文字が・・・・。
崩れてしまって、もう読めません・・・。
乃絵がどういう涙を流したのかは・・・。

視聴者さんが考えてください、で、おしまい。
素晴らしい作品だったと思います。私の中では今期で一番です。
作画、構成、脚本、演出、全てが今期では飛びぬけていました。アニメ作品の命ともいえる、最終回後の余韻もすばらしかったです。PAworksの代表作、そして、2008年冬クールを代表する作品になったと思います。おしむらくはキャラや設定が地味だったこと、それだけです。
まぁ、いろいろあります。乃絵が不憫だとか、乃絵が不憫だとか、乃絵が不憫だとか、乃絵が不憫だとか。
でもねー、本人が結ばれることを望んでいないし、こうならざるを得なかったと思うんですよ・・・。これはこれで良かったと思いたい・・・。
とにかく、ここまで見せることができたのは、素晴らしいことだと思います。この作品は見てよかった。スタッフの皆さんには最大級の賛辞を贈りたい。次回もPAには期待ですね。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
美しい風景、永遠にたゆたくなるような落ち着き。
飛行機に対する愛。
描き出された男女の体の動きすべて堪能しました。堀江伸一ドラノール・A・ノックス彼氏はイナイよ!!よく「彼氏いるでしょ~?」って言われるけど、イナイよσ( ̄^ ̄)トモダチ集めてホームパーティーなんかしたりするのがマイブームでして♪♪好きな人ができてもハズかしくて告しゅりドラノール・A・ノックス初めましてるりこ24歳です彼氏いない歴2年半になろうとしてます、なかなか相性の合う人と出会えず、好意をよせてくれる人もいたけどダメだった。 一緒にいて楽しくて落ち着く人と、仲良くなって恋るりこドラノール・A・ノックス初めましてりさで~す!毎日楽しい生活してても何かが足りないって思った時何が足りないか分かったの…O(≧▽≦)O それは恋愛だったんだ~って(苦笑)σ(^_^;)唯一、私にはなかったもの…彼氏がほしりさドラノール・A・ノックス遊びに来て下さぁいつい最近独り暮らし始めましたヾ(〃^∇^)ノお家で料理作っても食べてくれる人がいない(´-`)彼氏いないからあたしと過ごしてくれる人いませんか?手料理ごちそうするよぉ!さゆみ