【アニメレビュー】 狼と香辛料 第10話

　今期最高のニヤニヤアニメ「狼と香辛料」。今回はロレンス株大暴落の回。前回、前々回から続いてきた、画面いっぱいのラブラブ感が、一気にかき消されてしまいます。

　リュビンハイゲンに到着したロレンス＆ホロの夫婦漫才コンビ。出身地の商業組合に証書をもらい、ラブラブ漫才を繰り広げながら、意気揚々と取引先に武具一式を持ち込みに行きますが・・・。

　そこで、武具一式が大暴落しており、ゴミ同然の値打ちしか無くなっていたことを知ります。

　そして、ロレンスの信用買いを行った際の債権が、リュビンハイゲンでの取引先であるレメリオ商会に譲渡されていたこと、その返済期限が２日しか残されていないことを知ります。

　これはどういうことかというと、以前にロレンスは、イカサマを使う商人のトリックを見抜き、信用買いで大量に武具を購入しましたが、実際にはこのイカサマを使う商人に、（一時的にではありますが）借金をした、ということになる訳ですね。

　このイカサマを使う商人は、ゴミ同然の商品をロレンスに渡して、その借金の債権をロレンスが武具を持ち込む商会に売り払ってしまった・・・。つまり、ロレンスは、イカサマを使った商人に、さらに詐欺にあったということなのですね・・・。まぁ、正確には詐欺ではなく、見抜けなかったロレンスの責任なのですが・・・。

　その後、ロレンスは期限内に借金を返済しようと、まずは借金を肩代わりしてくれる心当たりを探して街を回りますが、「悪事千里を走る」のことわざの通りに、ロレンスの噂は町中に広がり、全く相手にされず・・・。

　追い詰められたロレンスは、Ａパートのラブラブっぷりはどこへやら、ホロにつらく当たってしまいます。そして、ホロはうなだれたままロレンスと別れ・・・以下次号。

　今回は幸福のＡパートと、どん底のＢパートの対比が非常に面白かったですね。ここのところ続いてきた、幸せいっぱいのエピソードがあるからこそ、この落差が生まれる訳で、この構成はとても良いです。

　当然にしてこのどん底の状態からロレンスは立ち直り、商人としての才気をフル活用して事態を打開する訳ですが・・・。まぁ、その前にホロとの仲直りですね（＾＾；　ホロは良い嫁です。

　おそらく、ノーラと北の傭兵団が打開の鍵になると思うのですが、さて、どう展開していくのか、非常に楽しみです。

　まぁ、全然関係ないですけど、この作品が今期で一番ラブラブ作品になるとは、正直思いもしなかったですね（＾＾；