【アニメレビュー】 シゴフミ 第09 話

　今期で私が最も推しているアニメ「シゴフミ」。今回は温泉編でサービスの回・・・と見せかけて、実は死後文配達人の同僚であるチアキの出自に関する回です。

　前回のキラ☆メキとの遭遇で友人となった、フミカ＆カナカと眼鏡くんズ。

　フミカは、眼鏡くんズと知り合ったことをきっかけに、病院で眠ったままのフミカの本体である「文歌」と一方通行ではありますがコミュニケーションを取ろうと努力を始めます。そこに突然現れたチアキ＠暇人の突然の提案で、一行は海に向かうことになります。

　途中、墓参りに来た少女と合流し、修学旅行気分の旅行を満喫する一行。そこで、チアキはこの少女が生前につきあっていた男性の孫であることを知ります。

　チアキは生前、プロポーズを受けたその幸せ絶頂の瞬間に交通事故にあって死んでしまいましたが、その元彼の孫と、50年の月日を経て再会してしまった、ということですね。

　一気にテンションダウンするチアキですが、フミカの誘いもあり、元彼のお墓参りにいきます・・・そこで見たものは・・・。

　清澄才蔵（元彼）
　清澄千章（チアキ）

　の名前が刻まれた墓標・・・。

　そして、この少女は元彼の血縁上の孫では無いこと、元彼はチアキが死ぬ直前に贈った「一生そばにいてくれ」の言葉を護り、独身を貫いて死んだことを知ります。
　
　さらに、この「お墓」自体が、チアキへの死語文であり、作品中では言葉にされていませんでしたが、「一生そばにいてくれ」というプロポーズであることがここで判明します。

　話の構造は簡単で王道なんですが、ちょーーっと、わかりづらかったかなぁというのが正直なとこです。

　特にラストシーン。死んだ元彼からの無言のプロポーズである「一生そばにいてくれ」に、チアキが「はい誓います」と応える訳ですが、これは要するに50年越しのプロポーズに応えた、ということなんですけど・・・これ、わかった人どれくらいいるんだろう・・・。

　うーーん。この作品、死者からのメッセージをビジュアルとして出さずに、概念だけで処理するので、こういう落とし方は伝わりにくいんですよねー・・・。やってることはわかるんですけど・・・。

　良い話ではありました。が、もうちょい話がわかりやすいとよかったと思います。

　作品としては、面白いですし、キラ☆メキも含めてキャラにすごく人気がついているようなので成功の部類だと思うんですが、話の落とし方の演出がねー。伝わってないことはないと思うんですが、全部は伝わってないと思うんですよねー。

　まぁ、でもそこも含めて・・・つまり、視聴者の解釈に委ねてるんですかね（＾＾；　まぁ、それならよしなのかな。
　




番外編「フミカ＆チアキのウマウマ動画」